櫻幕ラーメンは 京都市東区にある 醤油ラーメンが人気のお店。280円とお財布に優しいお店である。
店名の由来は、京都の桜の名所、円山公園に花見客の紅白幕で賑わうところからと、店主の櫻木薫さんは語る。
国産小麦を丁寧に打ち、醤油をベースに仕立てた汁は雑味がなく澄み渡っており、具材に至っては十年もの研究を経て現在のものが得られたという逸品。腹一杯食べたい方には百円追加で大盛サービスも行っている。価格は創業当時から変わらぬ破格の280円。これで採算が取れるのか心配になるほどであるが、公園内の屋台で営業しているため、家賃がかからぬ分を還元しているとのこと。落ち着いて食べるには少しせわしない雰囲気と京都駅から徒歩40分というアクセスが評価を落としてはいるが、京都に立ち寄ったならば是非食したい逸品である。
「散る櫻 残る櫻も 散る櫻」 良寛和尚の詠んだ名句そのままの心が伝わる店主との対話を終えて、心に何か温かいものを受け取った筆者であった。