海辺のスケッチノート
海辺を散歩しながらノートを開くと、 それだけでいつものスケッチが特別な時間に変わります。 お気に入りのノートには、波打ち際のラインや遠くの水平線、砂浜に残る足あとなど、気になった景色をその場で描きとめています。
鉛筆でラフに輪郭をとったあと、 マーカーや色鉛筆で海の青や夕焼けのオレンジを重ねていくと、ページの上に小さな海の一コマが浮かび上がってきます。 波しぶきの白や貝殻の影も描き足していくうちに、その日の光や風までノートの中に封じ込められるような気がしてきます。
写真アプリで海を切り取るのも便利ですが、 ゆっくりと線を引き、色を重ねていくスケッチには、そのときの空気感や自分の気持ちまで映り込みます。 旅先で出会った海辺の景色を、言葉と一緒にノートへ残しておくと、あとからページをめくるだけで波音や潮の香りまで思い出せる、一冊だけの「海辺のスケッチノート」になっていきます。